





2022年5月
コロナ禍になって初めて制限のないGWで5月を迎えました。クリニックの庭は、多くの花で賑やかな季節となっています。
写真左は、クリニック北側に並び咲くアヤメ(菖蒲)です。「いずれあやめかかきつばた」と言われるが如く紫色の美しい花です。よく似たカキツバタやハナショウブとは、花びらの根元にある網目模様で区別されます。ショウブも漢字では菖蒲のため混乱しますが、英語ではすべてiris(アイリス)と呼べるので簡単です。ただ、irisは医学用語で、瞳孔の大きさを調節する虹彩(こうさい)を意味するので、私たちはそちらを思い浮かべてしまいます。
写真右は、同じく北側に咲くコデマリ(小手毬,小手鞠)です。弓状に垂れ下がる枝に、白い小花が手毬のように集まる姿はとても優雅で美しいです。小手鞠(こてまり)さんと言えば、ドラマ相棒ですが、右京さんの新しい相棒はいったい誰なのでしょうね。
今月は、主役のいない中で存在感のある2種の花をご紹介しました。日替わりの主役、全員野球のドラゴンズは、出足好調で今シーズンはとても楽しみです。

2022年4月
まだまだ朝晩は肌寒いと思っていたら、急に昼間はぽかぽか陽気となって4月を迎えました。クリニックの庭も、春の花が一斉に咲き始めています。例年4月の代表は花桃や芝桜ですが、まだ咲き始めなので、今回は別の花をご紹介します。
写真左は、クリニック南側の沈丁花(ジンチョウゲ,チンチョウゲ)。うすピンクの桜色した花が満開です。写真右は、玄関横の風信子(ヒヤシンス,ヒアシンス)。まるで色とりどりの真新しいランドセルを背負った1年生が並んでいるようです。
共に読みが悩ましくどちらも正しいのですが、沈丁花を調べると、石川さゆりの曲は「ジンチョウゲ」で、最近では、DISH//の曲は「チンチョウゲ」でした。また、ゆずの新曲が風信子「ヒヤシンス」で、今月公開の、DISH//の北村匠海が出演する映画の主題歌になっています。沈丁花と風信子が繋がりました。こういう自分にしかわからない小さな感動って、たまにありますよね。

2022年3月
雪の多い寒い日々が続きましたが、ようやく気温が上がり始め、3月を迎えました。クリニックの庭は季節の移り変わりが遅れ、2月の景色が続いている印象です。
このため、今月は先月と同じ花をご紹介いたしますので比較ください。例年だと散ってしまっているクリニック北側の蝋梅(ロウバイ)の満開状態をご覧いただけます(写真左)。冬の寒空にも、雪景色にもとても映え長く楽しめました。
そして写真右も、先月同様にクリニック南側のプリムラ、パンジーなど色とりどりの草花たちです。こちらも寒さが続いたおかげで見頃が続いています。
オミクロン株との闘いに難渋する中、とても厳しい国際社会情勢が加わり、不安定な生活環境が続いています。改めて健康や平和のありがたさを考えさせられますね。

2022年2月
全国的に寒さ厳しく大雪が続き、当地でも何度か不慣れな雪の日を経験しつつ2月を迎えました。
今月のクリニックの庭からは、北側に咲くロウバイ科の蝋梅です(写真左)。毎年この時期に蝋細工のような独特な光沢と質感を持つ、美しい黄色い花が見られます。今年はやや遅めの印象で、見頃は少し先になりそうです。
花の少ない南側に、気持ちが明るくなるよう、プリムラ、パンジーなど色とりどりの草花を植えました(写真右)。春を待たず真っ先に咲くサクラソウ科のプリムラは、ラテン語で「最初」を意味しています。スミレ科のパンジーもこの時期の花壇を賑やかにする代表です。
今、私たちは、オミクロンという手強い敵キャラに劣勢を強いられています。大した敵じゃないとついつい雑になったり、逆に心折れそうになったりしがちですが、それこそ敵の思うつぼ、ブレずにやるべきことを粛々と続けることが大切だと思います。

2022年1月
新年おめでとうございます。今年も毎月クリニックの庭から近況をご報告できたらと思います。
年初めは、正月の縁起物、クリニック北側の千両からです(写真左)。ふちがギザギザしてツヤのある濃い緑色の葉に、上向きに付く光沢のある真っ赤な実がとてもよく映えます。
寒さに負けず、元旦のクリニック南側に咲くのは水仙です(写真右)。学名は、ギリシア神話の美少年、泉に映った自分の姿に恋をしたナルキッソスに由来し、ナルシストの語源になっています。少し下向きに首をかしげて咲く様子は、水面をのぞきこむ姿とも言われます。「水にある仙人」という意味を持ち、品のある美しさと香りから、日本では迎春用に飾られます。
年頭の今月はクリニックより正月の縁起物をご紹介しました。劣勢の人類vsコロナの構図もそろそろ優勢にかわります、きっと。皆さまにとって、よい1年となりますように。

